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2021年3月 2日 (火)

「青天を衝け」①『論語と算盤』は実行できるのか。

 渋沢栄一の基本思想は『論語と算盤』だそうです。これだけで彼の経済思想は十分理解できますね。

 もっとも論語と算盤は儒教の基本です。商売の根本には道徳心がいる。当時の指導者は皆、子供の頃から儒教教育を受けているので、こういう考えは渋沢だけのものではありません。尊王攘夷の志士も佐幕派も、西南戦争の西郷隆盛も政府軍も、経済と道徳心の両立を求めていました。

 ですから渋沢が偉いのは、そう言ったからではなくて、実践したからでしょう。ひるがえって考えてみると、現代の企業人には論語がない。算盤ばかりだ。情けない。こんな批難も聞こえて来そうです。

 けれども現代のビジネスパーソンにも言い分はあるでしょう。道徳心を基礎として仕事をやりたいのは、やまやまだ。でもそんなきれいごとばかりで、ビジネスがやれるのか。論語はコンプライアンス以上のもの求めているみたいだ。それで過酷な競争を勝ち抜けるか。コンプライアンスで精一杯なんだ。

 「青天を衝け」での渋沢は、間違いなく、論語と算盤を理想的に成し遂げるでしょう。けれどもあまりきれいに描きすぎると、嘘っぽくなる。企業戦士から馬鹿にされる。「俺たちだって一生懸命やってるんだ。ビジネスをなめるな。」

 現実の厳しさをどうドラマに反映させるか、お手並み拝見というところですね

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