晴天を衝け③長生きする方法
「晴天を衝け」が終わりました。平均視聴率も14%のようで、これは僕の印象と同じでした。納得しがたい所もなく、分かりやすく作ってあったからだと思います。後半視聴率が落ち気味なのも、僕の印象と同じです。やはり激動の江戸末期前後の方が、見ごたえがあるんでしょう。
ドラマが渋沢のすべてを表している訳ではないでしょうが、大筋として、随分、充実した人生だったことになりますね。彼の生活は、活躍する人に共通した面が見られると思います。勤勉で、いつも前向きで、多方面に関心を持っている等です。
彼に特徴的な面と言えば、きわだった長寿でしょう。今では91歳まで生きるのは珍しくありませんが、1840年生まれの頃の平均寿命は40歳代のようですから、平均寿命の倍ちかくは生きたことになります。同業だけで比べても、五代友厚49歳、岩崎弥太郎50歳、ドラマの中ではかなり老けていた三井組の大番頭三野村利左衛門でも55歳です(和暦での計算なので少しずれるかもしれません)。もっとも両親とも63歳まで生きていますから、比較的長寿の家系とも言えるでしょう。
健康の秘訣を聞きたいところですが、よく仕事をし、食べる等々、普通の長寿の人とあまり変わらない。その中でただ一つ僕が興味を持ったのは、よくしゃべるということです。子供の頃からよくしゃべっていたと何度も言われてましたね。この性格は、あまり他の人の例を知りません。
しゃべるというのは身体的な行為です。しかしよくしゃべるのは、色々物事を考えているからです。ところが物事を考えてもしゃべらない人もいる。考えるという精神的行為と、しゃべるという身体的行為を合わせて行ったことが、心身共に健康だった要因の一つかもしれませんね。もちろん考えている内容によります。自分の昔話ではなく、社会の在り方などでしょう。そのためには時事に気を付けていなければならない。勉強も必要だ。
困るのは、年を取ってからもしゃべっていると、周囲から嫌われる。それを示唆する場面もありました。それでも構わずしゃべり続けたのでしょう。そうまでして長生きしたいとも思いませんが。
最近のコメント